こんにちは、たいしょ~です。
今回は外調機について解説していこうと思います。
人生で一度は疑問に思うこと、それは外調機にプレヒーターがついていることですよね。
なぜ外調機にはプレヒーターがついてるの?
それは冷水コイルが凍結しないためだよ!
どういうことか詳しく説明していきます。
外調機とは
まず外調機とは何か説明していきます。
外調機はOHU(Outdoor Handling Unit)とも呼ばれ、空調機の一つです。
外の空気を吸い込みフィルターや冷温水コイルを通って、ファンによって室内に送り出す機械のことです。
空気の流れとしては
夏の場合
外気の湿度や温度が高いためプレヒーターは使用せずに冷水コイルで湿度と温度を下げます。
(温度が低くなればなるほど飽和水蒸気量が減るため自然と湿度も低くなります。)
そして設定温度まで温水コイルで温めます。
最後に設定湿度まで加湿器で加湿します。
冬の場合
外気が氷点下の場合、冷水コイルが凍結してしまう恐れがあるためプレヒーターで4~8℃まで温めます。
そして設定温度まで冷温水コイルで調整します。
最後に設定湿度まで加湿器で加湿します。
チラーやボイラーを用いて冷温水を作ります。
構造
外調機の中にあるものの役割を一つづつ説明していきます。
- フィルター
- 温水コイル (プレヒーター)
- 冷温水コイル
- 加湿器
- ファン
フィルター
外調機は外気を取り込みますが、外気にはほこりや塵が含まれているためフィルターを通す必要があります。
そのため一番最初にフィルターがついているようになっています。
温水コイル (プレヒーター)
こちらが本日の疑問である温水コイル(プレヒーター)。
なぜ冷温水コイルの前に温水コイル(プレヒーター)がついているのかというと、それは冷水コイルが凍結しないようにするためです。
冬の外気はとても冷えこみ氷点下になることもあります。
そのまま冷水コイルに外気が当たってしまうと、冷水コイルが凍結し破裂してしまい修理しないといけなくなってしまいます。
そのためある程度外気を温める必要があり、その時に温水コイル(プレヒーター)を使います。
冷温水コイル
夏場は湿度が高く、設定湿度より高くなってしまうため、チラーで冷やした冷水で外気を冷やします。
空気を冷やすと空気が持てる水分量も低くなっていきます。
そして冷やした空気を温水コイルで再加熱します。
冬場は温水コイル(プレヒーター)で外気を温めて、冷温水コイルで設定温度まで上げます。
加湿器
夏場と違い、冬場は乾燥しているため設定湿度より低くなっています。
そのため蒸気などで加湿を行います。
加湿の方法はいくつかありますが水スプレーで加湿を行ってしまうと温度が下がってしまうため、
蒸気スプレーを使うことが好ましいです。
ファン
最後に空気調和した外気を必要な部屋へファンで運びます。
まとめ
外調機の中に入っている設備一つ一つが重要な役割を果たしていて、どれか一つでもなくなると外気を設定温湿度にできなかったり、壊れてしまったりします。
そのため外調機には点検口が数ヵ所ついていて、いつでもメンテナンスや修理をすることができるようになっています。
エアコンと言っても様々な種類があるため難しいですが、一つづつ理解することで空調のありがたみが知れますね。
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